鈴木春信(1725?-70)は、高度な多色摺木版画、すなわち錦絵誕生の頃に第一人者として活躍した浮世絵師です。
若い恋人たち、母と子、さりげない日常の生活の景、古典主題から発想された見立絵・やつし絵など、春信は小さな画面の中に詩的で洗練されたイメージを豊かに表現しました。江戸の評判娘や名所を主題に取り入れ、錦絵の大衆化に貢献したことでも知られています。上質な紙に色彩を重ねた木版の温かな風合い、主題にも工夫を凝らした春信の作品は、見る者に深い安らぎと至福のひとときを与えてくれることでしょう。
この展覧会では、質・量ともに世界第一級の浮世絵コレクションを誇るボストン美術館の所蔵品より、活躍の様子をほぼ網羅する春信の作品とともに、この絵師を育んだ時代の気風を伝える他の絵師の作品を加えた約150点により構成されます。希少な春信の作品は、8割以上が海外に所蔵され、日本国内で作品を見る機会は大変限られています。
本展は、2002年に千葉市美術館で開催された「青春の浮世絵師 鈴木春信」以来、15年ぶりに春信を紹介する展覧会となります。本物と出会える最高の機会を是非お楽しみください。
【ギャラリートーク】
担当学芸員による …9月6日(水) 14:00~
ボランティアスタッフによる…会期中毎週水曜日(9月6日を除く)14:00~
※会場の混雑状況により中止となる場合有
【市民美術講座】11階講堂にて/聴講無料/先着150名
■「春信の魅力 鑑賞のポイント」
講師:田辺昌子(当館副館長兼学芸課長)
9月30日(土)14:00~(13:30開場予定)
■「所蔵作品展で見る江戸絵画ー春信の時代」
講師:松尾知子(当館上席学芸員)
10月14日(土)14:00~(13:30開場予定)
【10月23日(月)は☆おなごりマンデー☆】
通常は日曜日で終了となる展覧会ですが、混雑が予想される最終の土・日曜日に一日加えて、10月23日(月)を最終日とします。
先着100名様に絵はがきをプレゼント!
開催日
平成29年9月6日(水)~10月23日(月)
10:00~18:00(金・土は~20:00)(入場受付は閉館の30分前まで)
※休館日10月2日(月)
開催場所
千葉市美術館
住所
千葉市中央区中央3‐10‐8
交通
・JR千葉駅東口から徒歩約15分 または 7番バス利用「中央三丁目」下車、徒歩約3分
または 16番バス(C-Bus)利用「中央区役所・千葉市美術館前」下車
・京成千葉中央駅から徒歩約10分
・千葉モノレール「葭川公園駅」から徒歩約5分
料金
一般1,200円 大学生700円 小・中学生、高校生無料 ※10月18日(水)は「市民の日」につき観覧無料
主催者
千葉市美術館
お問合せ
043-221-2311
URL
http://www.ccma-net.jp/exhibition_end/2017/0906/0906.html



